ホルムアルデヒドとラグ。気になるリスクから対策までを解説
2025.09.22
はじめに
ラグはお部屋の雰囲気を大きく変えるアイテムですが、ラグを選ぶ際には「安全性」も考慮したいポイントの一つです。
特に「ホルムアルデヒド」という化学物質は、家具や床材に含まれていることがあり、ラグなど繊維製品でも注意対象になることがあります。
この記事では、ホルムアルデヒドがどんなリスクを持つか、そしてラグを使う際にできる具体的な対策をご紹介します。
ホルムアルデヒドとは何か?
ホルムアルデヒドは、接着剤・塗料・防腐剤などさまざまな建材・日用品に使用される化学物質です。繊維や壁材、カーペットやラグの裏面の加工でも使われることがあります。
揮発性があり、室内の空気中に放散されて、吸入や皮膚から体に影響を与えることがあります。特に新築・改築直後や、密閉された空間での使用で濃度が高くなることが問題視されています。
ホルムアルデヒドによる健康リスク
症状・リスク | 説明 |
---|---|
粘膜への刺激 | 目の痛み、鼻水、のどの痛み、くしゃみなど、呼吸器や粘膜が敏感に反応することがあります。 |
アレルギー・皮膚炎 | 敏感肌の方や子どもでは、皮膚の赤み・かゆみ・かぶれなどを引き起こす場合があります。 |
シックハウス症候群 | 家にいるときだけ体調が悪くなるなど、室内空気汚染による症状が出ることがあります。 |
ラグとホルムアルデヒド:リスクになる要因
- 裏面の接着剤や含浸処理:縁やラベルに使われる接着剤からホルムアルデヒドが発生する場合があります。
- 染色・仕上げ加工:防汚・防カビ処理などで化学物質が使用されることがあります。
- 素材・繊維の種類:天然素材でも加工が多いもの、合成繊維では薬剤処理が多い傾向があります。
- 室内環境の影響:気温や湿度が高いと放散量が増える可能性があります。
ラグを選ぶときのチェックポイント
チェック項目 | 内容 |
---|---|
認証マーク | OEKO-TEX®など「有害物質が基準以下」であることを示す認証があるか確認。 |
低ホルムアルデヒド表記 | 商品説明に「低ホルムアルデヒド」や「VOC低減処理」の記載があるか。 |
素材と加工方法 | 天然ウール100%、手織り、裏面の接着剤が少ないものが望ましい。 |
製造者の情報開示 | 染料や仕上げ工程の安全性が明示されているか。 |
使い始めのケア | 新しいラグは換気・陰干しをしてから使うと安心。 |
ラグ使用中にできる具体的な対策
- ・敷いた直後は窓を開けて十分に換気を行う。
- ・通気性の良いラグパッドを使用する。
- ・室内の湿度を適切に保つ。湿度が高いと放散が促進されることがあります。
- ・新しい家具や壁紙と同時に導入する場合は、それぞれの安全性も確認する。
安全性の高いラグとして「ハグみじゅうたん」がおすすめ
ハグみじゅうたんは機械織りのラグ・カーペットなどの生産方法に多いホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物を多く含む裏面の接着剤を使用せず、防ダニ加工・防汚加工などの化学的加工を施さない生産を心がけ一点一点手仕事で織り上げています。
さらにハグみじゅうたんは、世界トップレベルの安全な繊維製品のみに与えられる『エコテックススタンダード100』という認証を取得しています(※)。
この認証は、ホルムアルデヒドをはじめとする約350種類以上にもわたる有害物質が対象となる厳しい分析試験をクリアしたものに与えられるもので、取得は国内ラグ製品では2社のみ。
絨毯の場合、エコテックスの認証クラスは「classⅣ=クッションカバー、カーテン、ラグなどのホームファニシング製品レベル」であれば十分安全性が認められますが、ハグみじゅうたんはさらに厳しい規制値であるclassⅡ=肌着レベル」を取得。
海外の土足で暮らす習慣とは異なり、日本のように床座での暮らしでは絨毯が直接肌に触れます。
アレルギーの原因となる化合物を極力使用せず安心してお使いいただけるよう、安全面には特にこだわっています。
※「ストライプ」「てざわり」「ており2ndコレクション」シリーズで取得
(公式ホームページより引用)
ハグみじゅうたんにおけるホルムアルデヒド対策
- ・染料・加工剤は国際基準を満たしたものを使用。
- ・裏面の接着剤を極力使わず、または低ホルムアルデヒド仕様に。
- ・出荷前に検査を行い、基準値以下であることを確認。
- ・「低ホルムアルデヒド」「VOC低減」などの表記を明記。
- ・ショールームで実物を体験できる場を提供し、においや質感を確認できるようにしている。
まとめ|安全なラグ選びで快適な住まいを
ホルムアルデヒドは目に見えない化学物質ですが、暮らしの中で体調に影響を及ぼす可能性があります。ラグを選ぶ際には、
- ・認証や安全表記を確認する
- ・素材や加工方法を意識する
- ・使い始めのケアや室内環境を整える
といった工夫でリスクを減らすことができます。安全性もしっかりチェックして、安心できる住まいを整えていきましょう。
2025年10月4日〜13日「ハグみじゅうたん展」を開催
盛岡ショールームでも、実物を実際に見て触ることができます。お気軽にご来場ください。
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