ペルシャ絨毯「ギャッベ」を日本に広めた経験から生まれた「ハグみじゅうたん」とは?
2025.09.22
はじめに
ペルシャ遊牧民の手織り絨毯「ギャッベ(GABBEH)」は、その素朴で力強いデザインや温かみある風合いで、日本でもインテリア好きの間に根強い人気があります。
2000年代初頭から、雑誌や情報番組を通じてその存在が広まり、「一枚の風景を敷くような感覚」が多くの人を惹きつけてきました。
「ハグみじゅうたん」は、そんなギャッベを取り扱ってきた経験をベースに、「もっと多くの人が健やかに、長く使えるウールラグを手にできるように」という思いから生まれたブランドです。
この記事では、ギャッベとは何か、ハグみじゅうたんがどのような思いで設立されたか、その特徴やギャッベとの違いを詳しくご紹介します。
ギャッベとは?その魅力と普及
ギャッベの基礎知識
- 「ギャッベ」とは、イラン南西部ザクロス山脈地域の遊牧民が織る、ざっくりとした毛足のある手織り絨毯のことです。
- ペルシャ語で「粗い・素朴な」という意味を持つ言葉に由来します。
- 羊毛の自家生産、草木染め、手織りによる仕上げなど、手仕事と暮らしの知恵が根ざした文化の産物です。
日本でのギャッベの広がり
- 2000年頃、ボー・デコール(ハグみじゅうたんの前身を含む会社)が現地で買い付け、展示・販売を開始したのが転機です。
- その後、雑誌やテレビで紹介され、イベントや展示会が全国に広がりました。
- 「アートギャッベ」と呼ばれるなど、新しいカテゴリ感覚が定着しました。
ハグみじゅうたん誕生のきっかけとコンセプト
開発の背景
- ギャッベは手仕事・天然素材として高く評価される一方、「価格」「サイズ」「メンテナンス性」にハードルを感じる人も多かったです。
- 「もっと日本の暮らしに合うラグを」「自然素材で健康や環境にやさしいじゅうたんを」という声に応える形で誕生しました。
ブランド名に込められた思い
「ハグみじゅうたん」の「ハグみ」には「育む(はぐくむ)」の響きが込められています。
暮らしや家族、時間とともにじゅうたんを育てるように愛着を持って使ってほしい、という願いが込められています。
ハグみじゅうたんの特徴
素材と織り
- 上質な羊毛(ウール)を使用し、調湿性・保温性・汚れにくさを備えています。
- 「手結び(ペルシャ結び)」や平織りなど複数のシリーズがあり、デザインや価格帯に幅があります。
安全性・品質へのこだわり
- 素材・染色・仕上げを管理し、健康や環境にも配慮しています。
- 防炎試験やホルムアルデヒド検査など、日本の住宅事情に合う安全基準をクリアしています。
デザインとサステナビリティ
- 自然モチーフやシンプルな色使いなど、日本の住まいに馴染むデザインされています。
- 手織りならではの揺らぎ・個性を活かしつつ、長く使えるように設計しています。
ギャッベとの違い
特長 | ギャッベ | ハグみじゅうたん |
---|---|---|
出自・織り手 | 遊牧民の女性が伝統的に手織り | 織り手や工房を整備し、日本基準で製造 |
デザイン性 | 素朴で一点ごとに個性が強い | 規格サイズ・統一デザインで選びやすい |
サイズ・価格帯 | 高品質だがサイズや価格に限りがある | サイズ・価格・デザインの幅が広い |
安全・仕様 | 伝統技法を重視するが住宅基準は考慮外 | 防炎やホルムアルデヒド検査などを重視 |
ハグみじゅうたんがもたらす新しい価値
- 手仕事と自然素材の心地よさを日常に取り入れられます。
- ギャッベを知るからこそ生まれた設計思想で、日本の暮らしにフィットさせました。
- 長く使える品質と安全性、環境への配慮を兼ね備えています。
まとめ
「ギャッベ」を紹介してきた経験から見えてきた、日本の暮らしに合う絨毯の理想像。それが「ハグみじゅうたん」です。
素材・造り・デザイン・安全性のすべてにこだわり、手仕事のぬくもりを持ちつつ長く使える価値を追求したブランドです。
もし興味があれば、ぜひショールームで「ギャッベ」と「ハグみじゅうたん」を触り比べてみてください。その違いと心地よさを実感できるはずです。
2025年10月4日〜13日「ハグみじゅうたん展」を開催
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